マー君がリベラのロッカーを引き継いだ意味とは?

「リベラロッカー」はマー君への期待の表れ

 ヤンキースタジアムでは、入って最も奥にジーターのロッカーがある。さらに、昨年までは通路を挟んで左側にロビンソン・カノ、すぐ近くの角のスペースにはアレックス・ロドリゲス、その手前の角にはマリアノ・リベラと、スーパースターが隅のスペースを使っていた。メジャーでも屈指の豪華さを誇るクラブハウスだけに1つ1つのロッカーは広いが、イチローや黒田でさえも左右に選手がいる場所を使っていた。

 ただ、今年は選手の構成がガラリと変わった。出場停止のAロッドの場所は確保されるはずだが、リベラやカノがいなくなったことで、スーパースター用のスペースが空いたことになる。ここにイチローや黒田が移る可能性もあるだろう。

 そして、田中がヤンキースタジアムではどこに配置されるかにも注目が集まる。キャンプ同様に、シーズンに入ってからも報道陣に囲まれることは多いはずだが、さすがに本拠地で新人に角のスペースが割り当てられるとは考えにくい。今頃、職員もバランスの取れた配置を考え、頭を悩ませているかもしれない。

 いずれにせよ、キャンプでリベラのロッカーが割り当てられたのは、チームの期待の表れであることは間違いない。リベラに対して失礼にあたるようなクラスの選手には、絶対に後を継がせないからだ。田中はあくまでルーキーではなくて即戦力であり、助っ人として見られている。その期待に応えられるかは、「リベラロッカー」でいかにリラックスしてキャンプを過ごすかにもかかっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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