米メディアが昨季のダルビッシュ有の“不運”を検証

2点差以内の接戦で3勝6敗だったダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手が昨年いかに味方の援護を受けることができなかったかを米ESPN電子版が特集し、話題になっている。

 ダルビッシュは昨年、特に1、2点差という接戦で味方打線のサポートを受けられず、勝ち星を稼ぐ事ができなかったという。ESPNのリサーチ班が導きだしたこの数字は実に興味深い。

 昨年の先発32試合のうち、18試合が2点差以内で勝負が決まっている。この18戦の内訳は3勝6敗で、残り9試合は勝敗がついていない。ダルビッシュの18戦における防御率は2・53で相手の打率は1割7分9厘。9イニング辺りの三振数は12・3と圧倒的な数字を残しているにも関わらず、ダルビッシュは接戦で負け越している。

 この18試合で味方打線は平均2・3得点。平均打率は2割8厘。1試合平均8三振とバットはかなり湿っている。さらに得点圏打率は深刻だ。1割6分5厘。三振が33に対し、ヒットは20本。ホームランはゼロだった。

 この数字を目にすれば、昨年のレンジャーズ打線は、まさにダルビッシュを見殺しにしていたと言えるだろう。だが、今オフにチームは秋信守、プリンス・フィルダーという実力者を獲得し、打線を一気に拡充させた。援護体勢は整ったかのようにも見える。

 一方で、特集では昨年サイ・ヤング賞候補となる活躍を見せたダルビッシュの改善点も指摘。まずは投球数の多さに着目している。1試合あたりの球数が107・8球で、これがア・リーグ4位の多さだったという。さらに1イニング辺り16・5球を投げたことになるが、これはファウルボールに起因していると分析。1スイングあたりのファウルボールの割合は37%で、ア・リーグで21番目の数字だった。ダルビッシュ本人もスプリングキャンプ中にすでに語っているところだが、速球のコントロールが定まれば球数も自ずと減少するだろうと指摘している。

 第2にカウントの問題。昨年、初球ストライクを取った確率は57%。これはア・リーグの先発投手の中でも、最下位に近い数字だったという。この確率を60%以上に高めることができれば、昨年以上に違いを見せることになるだろう分析している。

 今季はヤンキース入りした田中将大投手が大きな話題を呼んでいるが、すでにメジャーで偉大な実績を誇るダルビッシュにも全米が注目。今季の活躍から目が離せそうにない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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