ヤンキース正捕手のマッキャンがマー君を絶賛 「スプリットはまるでテーブルから落ちてくるようだ」
「本当にうちのチームに来てくれて良かった」
ヤンキースの田中将大投手がタンパでのスプリングキャンプ中の21日、メジャー移籍後初めてフリー打撃に登板し、伝家の宝刀スプリットがチーム内に衝撃を与えている。ニューヨークポスト紙が報じた。
5人の打者にそれぞれ5球、計25球投げた新エース候補を絶賛したのはピンストライプの正捕手だった。
「彼は評判通りに素晴らしかった。確かな実力を持っている」
今季ブレーブスから5年総額8500万ドルでFA移籍してきたブライアン・マッキャン捕手は初めて田中のボールを受けるとそう称賛した。
ブレーブス時代に名投手ジョン・スモルツら一流選手のボールを受けてきたメジャー屈指の名捕手だが、田中の伝家の宝刀とも言えるスプリットには驚きを隠せなかった。「スプリットはすごい。まるでテーブルから落ちてくるようだ」と急激な縦変化をこう表現した。
「(スプリットは)投球フォームが速球とまったく同じだから、空振りやミスを誘う鍵になっている。バッターから見ると、(速球とスプリットの)ボールのリリースポイントも同じ。速球のように入ってくるけれど、そこから急激に落ちる」
メジャー生活9年間のうち、7シーズンでホームラン20本以上打っている強打者でもあるマッキャンはバッター視点からも、昨季楽天で24勝0敗という圧倒的な結果を生み出した田中のスプリットがメジャーの強打者相手にも通用すると見ている。
わずか25球で正捕手の信頼を勝ち取った田中だが、最初にフリーバッティングで打席に入ったオースティン・ロミンもマー君のスプリットを見逃すと、マッキャンに振り返り、「今の何のボールだ?」と質問したという。
「あんなボールは見たことがない。スプリットの軌道をずっと見ていたけれど、途中からどこに消えたのか分からなかった。打者としては本当にうちのチームに来てくれてよかった」
ロミンはそう舌を巻いていた。田中以外にもCCサバシア、黒田博樹、イバン・ノバという先発陣もフリー打撃に登場したが、田中の投球時が最も練習場が沸いていたという。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count