オープン戦初登板の田中将大を、辛辣なニューヨークメディアも高評価
スプリットは「最高にいやらしいボール」
ルーキー右腕は制球力に定評があるとして、実際に32球中23球がストライクだったとしている。ESPNと同じように直球が94マイルに達したことに触れ、スプリットで三振を奪われたリビアは救いようがなかったと表現。スプリットは「最高にいやらしいボール」だったと独特の表現で絶賛している。
さらに、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、田中がマウンドに上がったのが日本時間午前4時15分と早朝だったにもかかわらず、日本のテレビ局3社が生中継を行ったことを紹介。「三本柱」のリレーがあったこともあり、「2番・遊撃」で先発したデレク・ジーターは「後回しだった」としている。今季限りでの引退を表明しているヤンキース随一の人気選手をかすませるほど、田中のデビューに注目が集まった。
投球内容については「手が出ないわけでも、群を抜いていたわけでもなかった」と冷静に評価している。ただ、「いくつかのいいスライダーがあった」と得意の変化球について言及し「立派なパフォーマンスで春季キャンプのデビュー戦を終えた」と合格点を与えた。
直球、スプリット、スライダーと、田中は軸になるボールでいずれも強い印象を与えた。まだ1試合だが、大物ルーキーに対する期待は確実に高まっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count