イチローがメジャー14年目で“初”の開幕スタメン落ちへ

イチローにとって純粋な開幕スタメン落ちは初めて

 ヤンキースのイチロー外野手(40)にとって、最も厳しいシーズンが始まる。ヤンキース公式HPによると、ジョー・ジラルディ監督は31日の開幕前日練習で1日(日本時間2日)のアストロズ戦(ヒューストン)のスターティングラインアップを発表した。

 外野は左翼にブレット・ガードナー、中堅にジャコビー・エルズベリー、右翼にカルロス・ベルトランとなり、イチローの名前はなかった。

 イチローが開幕スタメンから外れるのは2009年以来。ただ、このときは故障者リスト(DL)入りが原因だった。直前に日本代表として第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。決勝の韓国戦では延長10回に伝説的な決勝2点適時打を放ち、日本を連覇に導いたものの、大会序盤は極度の不振に苦しみ、終了後に胃潰瘍を患っていることが判明。初のDLでメジャー開幕を迎えていた。

 つまり、開幕戦での純粋なレギュラー落ちは、メジャー14年目で今回が初めてだ。

 イチローはオープン戦終盤で中堅のスタメンとして先発することが多かったものの、開幕直前で右ふくらはぎを負傷していた新加入のエルズベリーが復帰。レギュラーポジションから押し出される形となった。当初から外野手の5番手と見られていただけに想定内の事態とはいえ、改めて厳しい状況に置かれていることが明らかになった。

 もっとも、野球殿堂入りが確実とされる安打製造機はオープン戦中、高級紙ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対して「僕はまだ先発でできる」と宣言。自分自身の力に疑いを持ったことはない。多くの日本のファンが考えているのと同様、ここからスタメンの座を奪い返せると自信を漂わせている。

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