田中将大のメジャー1年目がついにスタート 開幕カードの相手は因縁の相手!?

田中が入団を真剣に考えていたアストロズとの開幕戦

 ヤンキースの田中将大投手(25)が、今オフに開幕カードの相手アストロズから正式オファーを受け、入団を真剣に考えていたことを明かした。敵地の地元紙ヒューストン・クロニクルの取材に応じたもので、同カードでの登板は実現しなかったが、少なからず因縁のある相手とのゲームで、記念すべきメジャー1年目の幕が明けたことになる。

 同紙によると、ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を表明した田中に、アストロズは総額1億ドル(約102億円)を超えるオファーを提示していたという。これに落札額の2000万ドル(約20億4000万円)を加え、1億2000万ドル(約122億4000万円)以上を用意していたことになる。だが、田中はこのオファーを受けず、7年1億5500万ドル(約158億円)を提示したヤンキースに入団した。

 田中はアストロズ入団も考えたという。ただ、選択肢の中にはアストロズだけでなく、カブス、ドジャース、ダイヤモンドバックス、ホワイトソックスらも含まれていたと、同紙は伝えている。

「アストロズを含めて、僕に興味を示してくれたすべてのチームについて本当に真剣に考えました」。田中は通訳を介して取材に答えた。「そして、すべてのチームの一員になる可能性があると考えました」。

 もっとも、アストロズとの交渉の中で印象的なことがあったかを尋ねられると、田中は詳細について話すことを拒否した。

「確かに、いろんなことを話していただきました。ただ、その中でどんな話をしたかについては、話すべきではないと思います」

 田中は当初、先発3番手でシーズンに入ると見られていた。そうなれば、ヒューストンで行われている開幕カードの第3戦でメジャーデビューを飾ることになっていた。しかし、デビュー戦は4日のブルージェイズ戦に決定。アストロズにとっての因縁対決は実現しなかった。それでも、8月に組まれているヤンキースタジアムでの3連戦で対決することになれば、相手は獲得のために集めた豊富なデータを元に、攻略に力を注いできそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 textbyFull-Count

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