止まらぬマートンの勢い 月間打点の日本記録更新はなるか

打点王への道をばく進するマートン

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セ・リーグ 月間打点記録

 続く34打点は1996年8月に松井秀喜氏が巨人で記録した数字。同8月に11本塁打を放つなど、この年は130試合に出場し、打率3割1分4厘、38本塁打、99打点。初の最優秀選手にも選ばれ、松井氏にとって飛躍の1年になった。

 33打点はセ・リーグで4人いる。1994年8月の広島・江藤智氏、1996年6月の中日・山崎武司氏、2003年4月、当時ヤクルトに所属していたアレックス・ラミレス。そして、マートンが破ろうとしている球団記録を保持する今岡誠氏(阪神)で、今岡氏は2005年5月に同記録をマークしている。

 ラミレスは2003年4月の後にも、2007年9月(32打点)、2010年4月(30打点)と月間30打点以上を3度も記録しており、これはセ・リーグで初めてのケースだった。

 今岡氏は5番打者に抜擢されて、金本知憲氏らとクリーンアップを形成し、打点を稼いだ。2005年シーズンはプロ野球歴代3位の147打点をマークし、打点王のタイトルを獲得するなど大活躍だった。

 このように月間打点を量産している選手は、その後、自己最高の成績や記録の樹立、また、チームの優勝などを引き寄せているケースも多い。マートンの場合も今月の成績がシーズンを左右するといっても過言ではない。上記にある歴代の記録に追いつき、追い越すかの勢いを見せるマートン。この活躍を続け、記録と記憶に残るシーズンになることに期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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