黒田博樹が昨季終了後に引退を検討 現地メディアが報じる

昨シーズン終了時ほど真剣に悩んだことはなかった

 ヤンキースの黒田博樹投手(39)が昨シーズン終了時、現役引退を真剣に検討していたことを米フォックススポーツ電子版で明かした。田中将大投手のヤンキース移籍など数々のビッグニュースを報じているメジャーの名物記者、ケン・ローゼンタール氏が報じたもの。

 黒田を先輩と慕うヤンキースの先発ローテーションの3番手、イバン・ノバ投手は昨シーズン終盤戦、黒田から「引退するかもしれない」と打ち明けられた時は冗談だと思ったというが、これは単なる冗談ではなかったという。

 黒田は通訳を介して記者に対し、ここ数年引退を検討していたが昨シーズン終了時点ほど真剣に悩んだことはなかった事実を明かしている。記事では「黒田の家族はロサンゼルスに住んでいる。夏休みにはニューヨークで一緒に生活できるので、単身赴任もそこまで苦になっていないというが、実際のところ黒田は日本を愛しており、恋しくなっている」と記している。

 黒田はメジャー通算防御率3・41。4年連続で1年契約を結んでいる。これはシーズン終了後、キャリアの選択権を常に自分で保持できることを意味する。黒田は母国で現役引退する可能性を常に手元に置いているようだと記事は締めくくっている。

 今シーズン終了後にヤンキースと契約延長するのか、日本プロ野球に復帰するのか、それとも華やかなキャリアに幕を閉じるのか。39歳にしてヤンキースの柱として活躍を続ける黒田の決断が注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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