今季のダルビッシュは何が違うのか 数値から浮き彫りになるその進化とは

大幅に減少した1イニング平均の球数

 レンジャーズのダルビッシュ有が、早くも3年目で進化の片鱗を見せている。寝違えによる首の張りのために開幕こそ故障者リスト(DL)で迎えたが、6日レイズ戦で今季初先発を務めてから2試合、合計15イニングにわたり無失点を続けている。

 少し意外なことかもしれないが、先発として規定投球回に達している投手で無失点を続けているのは、両リーグを通じてダルビッシュのみ(4月14日現在)。メジャーでは、いかに無失点でいることが難しいか、先発投手として仕事ができたか否かの合否基準=クォリティスタートが「6回以上自責点3以下」に設定されている事実からも分かるだろう。

 さて、まだ2試合でしか投げていないが、今季のダルビッシュは何が違うか、考えてみよう。

 真っ先に思い浮かぶのが、球数の大幅減少だ。今季は2試合で合計190球を投げた。1イニング平均にすると12.67球。1アウトを奪うために要する球数は、約4球という計算になる。

 これまで2年を振り返ってみると、メジャー1年目の2012年は1イニング平均16.54球を要し、2013年も16.45球とほぼ一緒。今まで4イニング投げていた球数(約66球)で、今季は5イニング投げられる計算になる。

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