ダルビッシュ有とともに先発ローテの柱を担う新星 絶好調の左腕がレンジャーズを救う

アスレチックス打線を抑え込むことができた理由

 23日アスレチックス戦を振り返ってみよう。アスレチックス打線と言えば、レンジャーズ先発ローテの柱、ダルビッシュ有も手こずらされる相手だ。投手の傾向を細かく分析し、ゲームプランを確実に実行してくる。基本的には、じっくり球を見極めて、投手に球数を多く投げさせ、打者に有利なカウントへと持ち込む打線だ。

 だが、この日のアスレチックス打線は、早いカウントからバットを振らざるを得なかった。その状況をマダックス投手コーチはこう分析する。

「何よりも、今日はどの球種でもストライクを奪えた。だから、打者は追い込まれる前にバットを振ってくる。さらに、変化球がよく動いていた。この球場(アスレチックス本拠地)は横風が吹くから、変化球が動くほど投手は有利になる。打者は自分に有利な状況を作るため、より早いカウントからバットを振らざるを得なくなるんだ」

 メジャーでは2012年8月にコール・ハメルズ(フィリーズ)が記録して以来となる2試合連続完封試合を達成した後、クラブハウスで取材を受けたペレスは実に落ち着いたものだった。

「ゲームプラン通りに球を投げられたし、シンカーを低めに集めたことで、バットの芯を外すことができたと思う。でも、今日の試合は終わったこと。また次の先発に向けて準備をするだけ。ストライクを投げて、同じようにチームを勝利に導くだけだよ」

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