故障からの復活に向けて前進 マリナーズ・岩隈久志が3Aで今季公式戦初先発

右手中指の負傷から復帰した岩隈

 右手中指の腱の負傷で故障者リスト入りしていたマリナーズ・岩隈久志投手が27日、マリナーズ傘下の3Aのタコマ・レイニアーズで、パシフィックコーストリーグのラスベガス戦で今季初めて公式戦に先発した。

 昨年のサイ・ヤング賞の投票で3位に入った岩隈は1月下旬にロサンゼルスでの自主トレ中に負傷。スプリングキャンプから別メニュー調整を続けてきた。

 すでにセーフコ・フィールドでのシミュレイティッドゲームで登板している岩隈だが、マイナーリーグ公式ホームページによると、この日は4回を投げ、被安打6で3失点を喫した。勝敗は付かなかったが、計76球を投げ、ストライクは54球で71%、四球はゼロと、6003人の観衆が見守るキャッシュマン・フィールドで持ち前の制球力の高さを見せた。

 MLBの公式ホームページによると、試合前の段階ではマリナーズのロイド・マクレンドン監督は「5回まで80から85球投げてもらいたい。彼がどういう投球をするのか様子を見てみたい。彼がチームに戻るかどうかは言える段階ではない。とにかく、いいピッチングをしてほしい。ケガのないピッチングだ。それから判断したい」と語っていたが、この日は4回までの登板に留まった。

 マリナーズはエース、フェリックス・ヘルナンデスと並ぶ先発ローテーションの柱である岩隈を欠き、10勝14敗と苦しんでいる。チームは29日から10試合連続で敵地戦を控えており、どの段階で岩隈が復帰していくのかが注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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