初対戦では完敗も、アルバート・プホルスが今後の田中将大の攻略に自信を見せる

持ち前の粘り強さを発揮した田中

 ヤンキースの田中将大投手(25)が、エンゼルス戦で持ち味の粘り強さを発揮した。6回1/3を投げて5安打2失点。メジャー自己最多の4四球と珍しく制球が乱れたが、しっかりとゲームを組み立て、チームの勝利につなげた。

 最も注目されたアルバート・プホルス、マイク・トラウトとの対戦では、計5打数1安打3奪三振1四球と“快勝”。主軸の2人を抑えたことで、不調の中でも失点を最小限に食い止めた。

「いつも各チームにそういうバッターはいるので、勉強させてもらってます」

 ブルージェイズのホセ・バティスタ、オリオールズのクリス・デービス、レッドソックスのデビッド・オルティスらに続き、この日もメジャー屈指の強打者を相手に投げられたことを本人はこう振り返った。

 見応えは十分だった。トラウトとの対戦では、初回に外角へのツーシームをあっさりレフト前に運ばれたが、続く3回の2打席目にはフルカウントとなってから内角へのスプリットで見逃し三振に仕留めた。最初の2球は速球系だったが、そこから5球は変化球。さらに、5回の3打席目でも追い込んでからワンバウンドのスプリットで空振り三振に切って取った。

 伝家の宝刀ではヒットを許さず、「ボールが動いていて、スプリットが低めに沈んでいた」と2年連続MVP次点の若きスターを脱帽させた。

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