高騰するヤンキース田中将大の評価に現地メディアから“待った”の声

田中本人は意に介する様子はない

 確かにシーズンが進むに連れて、相手チームのスカウティングや攻略法も実効性の高いものとなるのは自然なことだろう。だが、一方の田中は意に介する様子はないようだ。「まったく気にしていません。相手が研究してくるのは分かっていますが、そこは心配してもどうしようもない。自分がやるべきことは相手を抑えること。だがら、気になりません」と通訳を介して話しているという。

 記事では2012年に日本ハムからレンジャーズに移籍したダルビッシュ有投手の1年目も例に挙げ、2巡目以降に相手打者を抑えることが難しくなると強調。「特にルーキーはそうだが、どのピッチャーもいつまでも同じ方法で打者を翻弄することができないことに気付くもの」と記している。

 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「田中の適応具合には少し驚いている。まだ短い期間だが、すごく円滑に適応している。FAで獲得した選手の場合、いつもこういう具合にはいかないから、ビックリしている」とコメントしている。

 7年総額1億5500万ドルという大型契約で入団した田中は当初から注目度が高かった。当然、ライバルにも警戒され、研究もされていただろう。そして、今後はさらに分析が進むことになる。真価を問われると指摘されている2巡目以降の対戦でも、打者の想定を超えるような快刀乱麻のピッチングを期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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