黒田博樹、田中将大への勝敗にも影響 負傷者続出の先発&ブルペンに現地メディアも「ヤンキース投手陣は混迷の極み」

先発もブルペンもボロボロの状態のヤンキース

 メッツ戦で7-9と逆転負けを喫したヤンキースの投手陣が負傷者続出で危機的状況であることを地元メディアが報じている。ESPNが「ショーン・ケリーがまだ負傷中」という見出しで特集した。

「ヤンキースの投手陣は混迷の極みにある。誰が木曜日に先発するのか、誰が火曜日の試合でリリーフするのか、彼らは知らないのだから」

 記事の書き出しでピンストライプのピッチャー陣の惨状をこう伝えている。

 現地時間12日に先発した黒田博樹投手は6回4失点だったが、ヤンキースは7-4でリードしていたために勝利投手の権利を手にしたまま、マウンドを降りた。だが、アルフレッド・アセベス、マット・ソーントン、プレストン・クレイボーンというリリーフ陣が炎上。3回で合計5失点を喫し、昨年から続くサブウェイシリーズ連敗記録が5に伸びた。

 この日のブルペンでは登板過多のアダム・ウォーレン投手とデリン・ベタンセス投手は休養となったが、通常リードしている場合、8回を任されることが多いセットアッパー、ケリーが腰痛で離脱していることが、黒田が勝ち星を失った要因の一つかもしれない。

「彼はまだ良くない。今日の試合で起用できるかと思っていたけれど、まだ投げきれる柔軟性が戻っていない」

 5月6日以降、実戦から遠ざかっているケリーについて、ジョー・ジラルディ監督はこう話して、頭を悩ませているという。

 すでにイバン・ノバ投手がトミー・ジョン手術で今季絶望となり、CC・サバシア投手が右膝の故障、マイケル・ピネダ投手が背中の筋膜炎でそれぞれ故障者リストに入っている。開幕時の先発ローテーションで負傷していないのは黒田と田中将大投手のみだ。

 現地時間13日のメッツとの第2戦にはビダル・ヌーニョ投手、第3戦は田中が先発予定だが、15日木曜日の第4戦では誰が先発するか未定だ。この日の7回に19球投げ、2失点を喫したアセベスか、あるいは3Aからチェイス・ウィタリー投手が昇格して、先発する可能性もあるという。

 先発もブルペンもボロボロな状態のヤンキースにおいて、田中と黒田に対する期待と負担は一層増すことになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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