徐々にコンディションが上向くイチロー 怪我人続出のヤ軍を救えるか

復帰に向けて慎重に準備を整えているイチロー

 現地時間17日にヤンキースタジアムで行われたヤンキースVSパイレーツ戦はヤンキースが7-1でパイレーツを下した。3番・テシェイラが初回、キャリア350号となる一発をライトスタンドへ。その先制2ランの後も一発攻勢で追加点を挙げて快勝した。

 ヤンキースからは5本塁打が飛び出したが、そのうち3本は、外野手3人が打ったものだった。ベルトランに代わり、メジャー昇格&スタメン出場を果たした24歳のドミニカ共和国出身の新星、アルモンテが3回にライト席へ1号ソロ。6回には1番のガードナー、7回にはソリアーノが本塁打を放ち、打ち勝った。イチロー外野手は6点リードの9回から1イニングだけ、ソリアーノに代わってライトを守った。

 腰を痛めて、サブウェイシリーズの4試合を欠場した気になるイチローの状態だが、ジラルディ監督は復帰が近いことを示唆している。現地時間18日には16日の試合が雨天中止になった分、ダブルヘッダーでパイレーツ戦が行われる。そのどちらかの試合でスタメン、もしくは打席、走塁、守備の場面を見ることができそうだ。

 そのイチローは「かなり前に進んだ」と話した。腰が完治したわけではない中、17日の試合前の練習には参加。復帰に向けて慎重に状態を見ながら、準備を整えた。田中将大ら投手陣のバッティング練習で、外野を守り、田中の打球を捕球するなど、軽快にボールをさばいていた。打撃練習ではまだ本調子でないながらも快音を響かせている。

 18日のダブルヘッダーの両方のゲームをスタメンでフル出場することは現時点のイチローにとっては難しいが、ソリアーノ、ガードナー、アルモンテ、体調不良でこの日欠場したエルズベリーを含めた5人の外野手が、指名打者と合わせて、起用されていく。

 ヤンキースはサバシアやベルトランといった主力がDL入り。先発ローテーションも開幕から守るのは田中と黒田博樹のみだ。怪我人が多い中でもリーグ2位と健闘しているが、なかなか勝ち星を伸ばせていない。怪我明けのイチローの存在感あるプレーによって、チームが勢いづくことに期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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