5回途中で4失点降板の黒田博樹に「アンチ・ヒーロー」の批判も

黒田はアウエーでの先発11試合で勝ちがない

 ヤンキースの黒田博樹投手が23日(日本時間24日)のホワイトソックス戦で先発し、4回2/3を投げ、8安打3奪三振2四球4失点で勝敗は付かなかった。味方のエラーも重なり、自責点は2に留めたが、早すぎる降板に地元メディアからは「悪役」との批判も出た。

 9回裏に守護神デビッド・ロバートソンがアダム・ダンに逆転2ランホームランを許し、5-6でサヨナラ負けしたヤンキース。ESPNは日本人のベテランエースの名前にかけて、「アンチ・ヒーロー(悪役)」と小見出しで寸評している。

「ヤンキースの中継ぎは好投したが、黒田は苦しんだ。右腕は4回2/3しか持たなかった。被安打は8。自責点は2ながら、5回のアレクセイ・ラミレスの2ランホームランを含む4失点。勝敗は付かなかったものの、アウエーでの先発11試合で勝ち星がない」

 記事ではこう報じ、降板するまで100球と球数のかさんだ黒田の投球を分析している。

 一方で、記事では黒田を擁護する材料も挙げている。この日マーク・テシェイラの代わりに一塁で先発したケリー・ジョンソンがエラーを連発。「ジョンソンが一塁で苦しんだ。1回裏には三塁手ヤンガービス・ソラルテの送球をキャッチできず、回を終えることができなかった。このエラーが黒田の失点につながった」と同情的な論調で報じている。

 さらに「4回にはゴロを裁いたブライアン・ロバーツの送球はバウンドする難易度の高いものになったが、これをすくいあげられなかった。(捕球に定評のある)テシェイラなら、あるいはアウトにできたかもしれない。これで相手に得点を献上した」と寸評している。記事で報じられているように、粘投を続けてきた黒田だが、味方の失策にも足を引っ張られたのは事実。黒田の今季成績は3勝3敗のままで、防御率は4・55となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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