田中将大が古巣・楽天の巻き返しに期待 地元紙の取材で元チームメートへの信頼を明かす

田中が抜けた影響は大きいと語る黒田

 それでも、田中はあくまで楽天の選手たちを信じている。「結果が出れば、何も言われなくなりますよ」と話したという。

 もっとも、周りが見る目は本人とは違うようだ。

 2008年にドジャースに入団するまで広島でプレーしていた黒田博樹は、田中がいなくなった楽天が苦しむのも無理はないと考えている。「24勝した選手がいなくなれば、影響はあるでしょうね」と話した後に、自分の時には同じような問題は起こらなかったことを認めたという。

「自分がいたときから(広島は)悪かったですから、何も変わりませんでした」

 イチローが日本にいたときの状態は、黒田よりは田中に近いと言える。

 イチローは1995年にオリックスのリーグ制覇に貢献し、翌1996年には日本一に導いた。そして、2001年にイチローがマリナーズに加入してから数年はBクラスに低迷している。それでも本人は「自分がいなくなってからも、たいして変わりませんでしたよ」と話したという。

 1人で24の貯金を作った選手の穴を埋めるのは、やはり簡単なことではない。ただ、自分がいなくなっても楽天には連覇を達成する力があると、田中は信じているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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