田澤、上原の好投などでレッドソックスが2戦連続サヨナラ勝ちも退場者4人を出す大荒れの試合に オルティスは「これは戦争。まだ終わらない」

プライスとオルティスとの間に存在する“因縁”

 さらに6回には、今度はレッドソックスの先発ブランドン・ワークマンが、レイズの主砲エバン・ロンゴリアに対して、背中側を抜けるボールを投げ込んだ。これが危険球と見なされ、ワークマンは退場に。両チームの選手はベンチ前に出てきたが、今度は乱闘には発展しなかった。

 ただ、すでにベンチに警告が出されていたため、この日3人目の“指揮官”となっていた本来は三塁コーチのブライアン・バターフィールドも退場に。レッドソックス側は計4人が退場となり、そのうち3人がスタッフという異例の事態となった。

 両チームは25日にセントピーターズバーグで行われた試合でも3人の退場者を出している。5点差がついていた7回2死でユネル・エスコバーが三塁へ盗塁したところ、これが野球の不文律に反するとしてレッドソックスの選手が激怒。レイズ側も言い返す形で大乱闘に発展したのだ。

 勝敗の行方がほぼ決している場面での盗塁は、メジャーでは侮辱行為とされているが、微妙な点差だった。この時は乱闘の末にレイズのユネル・エスコバー、ショーン・ロドリゲス、レッドソックスのジョニー・ゴームズが退場となっていた。

 また、ボストン・グローブ紙によると、プライスとオルティスの間にも因縁があったという。

 両者は昨年のプレーオフで対戦。地区シリーズ第2戦でオルティスが2本塁打を放ち、プライスは7失点でKOされた。2本目のホームランを打ったときにオルティスがホームベース上でパフォーマンスをしたことにプライスが不快感を示し、ガールフレンドがツイッターでオルティスを批判。2人が次のゲームの前に和解するという出来事があった。ただ、記事では「この日、プライスはその時の会話を明らかに思い出そうとしなかった」と報じている。両者が対戦したのは、それ以降初めて。問題は解決していなかったようだ。

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