田中将大ら先発陣の最大の敵はヤンキース打撃陣!? 地元紙が不振の打撃陣を批判

アスレチックスと対照的に淡泊なヤンキース打線

 37勝23敗とア・リーグ西地区で圧倒的な強さを誇るアスレチックスだが、この粘りこそがヤンキース攻略法だったという。「ボブ・メルビン監督は試合前、打者には全ての打席を“中国式水責め”の機会とするように話した」と報じている。

 中国式水責めとは相手を心身ともに追いつめていく拷問の一種。その残酷な拷問にたとえられたアスレチックスの戦略は勝利には結びつかなかったものの、粘りのバッティングで田中を心身ともに疲弊させていった。

「この試合、ヤンキースの投手陣は田中の与えたわずか1四球に留めたが、したたかなアスレチックス打線相手に合計157球も投げることになった。1四球以下の試合で157球も費やしたのは1993年6月18日以来だったという。連戦と移動をこなすヤンキースの投手陣はさらに疲労の度合いを増すことになる」

 記事ではこう記し、連敗を4で止めたものの、ヤンキース投手陣が疲弊した様子を伝えている。また、以前はヤンキース打線にもアスレチックスのような粘りがあり、相手投手を早めに降板へと追い込んでいたことを指摘。その打線が今や簡単に凡退してしまうことを嘆いている。

「今季2四球以下に終わった試合は実に26試合で、アスレチックスは半分以下の11試合。ブレッド・ガードナーとマーク・テシェイラ以外はほとんど打席で粘れない。投手陣は奮闘しているが、打撃陣の成績は悪化している。相手の投手は危険性を感じることなくストライクゾーンで勝負してくる」

 同紙はこう報じて得点機を生かせず、淡白なバッティングに終始する打撃陣を批判している。

「相手の投球数を増やすことは我々が何としても成し遂げたいこと。それは個人の能力だけの問題ではない。選手個々がどう取り組むのか。意識することで向上する」

 ヤンキースの打撃コーチ、ケビン・ロングもこう語っているという。

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