ダルビッシュのメジャー初完封は同僚には意外な事実!? 「15回くらいは達成しているのかと思っていた」

ダルの活躍はチームにとって悩みの種に?

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が11日(日本時間12日)のマーリンズ戦で9回を投げきり、今季7勝目(2敗)をメジャー初完封で飾った。メジャー通算73戦目での達成で、日本人投手ではヤンキース田中将大以来8人目の快挙だ。

 地元紙フォートワース・スターテレグラム電子版では「ダルビッシュ初完封」の見出しで、この日の快挙を紹介している。4打点を挙げて好投を援護した3番・秋信守は「これが初完封? 知らなかったよ」と驚いた様子だったという。

 女房役を務めた捕手ヒメネスも「15回くらいは達成しているのかと思っていた」とコメント。メジャーを代表する投手の意外な事実にチームメイトも驚きを隠せなかった。

 4連敗中だったチームに、6-0と待望の勝利をもたらしたわけだが、ワシントン監督は「今夜はどうしても必要な勝利だった。立ち上がりは苦労していたが、3回以降は波に乗れたようだ」と頼れる右腕を褒めた。

 地元紙ダラス・モーニング・ニュース電子版では「ダルビッシュが収める短期の成功は、チームにとって長期の問題」と、少し違った角度から完封を分析している。

 昨季ダルビッシュがサイ・ヤング賞を取れなかった理由の一つは完投がなかったことで、ハードルを越えた今年は受賞に一歩近づいたとしている。

 だが一方で、昨季サイ・ヤング賞候補の2位に入っているため、今季受賞すれば、2016年を終えた時点でフリーエージェントとなる権利が手に入ることを指摘。ダルビッシュの活躍はチームにとっていいことだが、同時に悩みの種になる可能性を説いている。

 これでまた一つ先発としての目標をクリアしたダルビッシュ。今後はどこまで進化し続けるのか、楽しみだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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