緊急降板のメッツ・松坂大輔 今後の起用法は果たして?
松坂は先発に戻る公算が高い
ただでさえメッツはリリーフ投手の連投を好まない。連投が可能な松坂も中継ぎの時は1試合に投げたら、登板間隔を空けられたほど。首脳陣にはこの日使った3投手を休ませる狙いがある。ロングリリーフとなったトーレスにいたっては3試合は投げさせないだろう。
そして松坂はと言えば、その後は先発に戻る公算が高い。故障離脱中の先発投手、ディロン・ジーは来週にマイナー施設でブルペン入りすることが決まった。
松坂は立場上、ジーの穴を埋めているが、ジーの調整が遅れており、実戦復帰までは時間がかかる見通しだ。前半戦のうちの復帰も微妙な状態。幸い、松坂の異変は筋肉や骨の異常ではない。数日で復調できるとあり、松坂は少なくとも前半戦はメッツのローテーションに不可欠な存在となる。
コリンズ監督は「ダイスケが様々な役割で、その仕事をこなしてくれていることはチームにとって、とても大きい」と先発でも中継ぎでも仕事をこなす松坂を高く評価している。
松坂も苦しみながらもつかんだ先発の座を簡単に手放すことはしたくなかった。試合開始前に体に異変を感じても、意地でマウンドに立とうとした。その思いはコリンズ監督にも届いている。次のローテでは、松坂は悔しい思いを力に変えて先発のマウンドに帰ってくるだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count