腹痛から先発復帰の松坂 粘投も4勝目ならず今季初黒星

まずまずの投球で復調を印象づけた松坂

 メッツの松坂大輔投手(33)が20日(日本時間21日)の敵地でのフロリダ・マーリンズ戦に先発した。腹痛と吐き気で1イニングで降板した15日のパドレス戦以来の先発復帰となったが、6回途中、6安打、1失点、4奪三振。85球で降板した。病み上がりの登板も何とか試合を作ったが、メッツは2-3で敗れ、今季初黒星となった。

 松坂は17日のカージナルス戦で調整登板のため、1イニングのリリーフ登板をはさみ、マーリンズ戦で先発復帰。初回先頭のラファエル・ファーカルにライトフェンス直撃の三塁打を浴びると、2番のアディニー・エチェバリアの二塁へのゴロの間に、三塁走者が生還し1点を失った。

 4回には1アウト2塁から、ギャレット・ジョーンズにライトポール際への大きな当たりを浴びた。1度はホームランと判定されたが、メッツのコリンズ監督が「チャレンジ」を要求。ビデオ判定の結果、ポールの右側を通過しているという見解で、ファウルとなった。その後もきっちりと打ち取り、無失点で切り抜けた。その後次第に制球は安定し、凡打の山を築いていった。

 0-1で迎えた6回。松坂は先頭の3番・ジャンカルロ・スタントンにライト前ヒットを浴びると、続く昨年まで楽天イーグルスでプレーをしていたケイシー・マギーにヒットエンドランを決められ、無死1、3塁のピンチを招く。続くジャロッド・サンタラマッキアを見逃し三振に打ち取ったところで、コリンズ監督は続くジョーンズが左打者であることから、投手を左のジョシュ・エジンにスイッチ。エジンはジョーンズを併殺に打ち取り、この回を無失点で切り抜けた。

 その後、メッツは7回に捕手の悪送球や味方の拙守なども絡み、2失点。味方打線もマーリンズ投手陣をなかなか打ち崩せなかった。8回にデビッド・ライトがタイムリーを放つなど2点を返すも、及ばずに敗れた。松坂は今季初黒星で3勝1敗1セーブ。防御率は2・68。松坂は昨年9月2日のブレーブス戦以来の黒星となったが、体調不良からの復帰戦はまずまずの投球。復調を印象づける内容だった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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