地元メディアが不安材料を検証 ヤンキースの命運を左右する田中将大の疲労度

心配される田中の疲労度

 ヤンキースの田中将大投手に疲労の蓄積を心配する声が出始めた。地元のニュースサイトNorthJersey.comが「マサヒロ タナカの球速が落ちたことは、心配する理由になるのか」と題した記事を掲載。前回登板で出た不安材料を検証している。

 田中は22日のオリオールズ戦で7回3失点ながら味方打線が無得点に終わり、メジャー2敗目を喫した。先発投手としてしっかりとゲームを作り、チームに勝つチャンスを与えたものの、直球の球速は今季初めて91マイル(約147キロ)以下に終わっている。これは、11勝目を挙げた17日のブルージェイズ戦と比べて3マイル(約5キロ)ほど遅かったという。

 このことについて、記事では「何が起きているのだろうか。ある関係者は田中がついに疲れてきているのではないかと思っている」と言及した上で「私には何かが明確に違うように見えた」というスカウトのコメントを紹介。昨年まで中6日でシーズンを過ごしていた田中が、今年は主に中4日のタイトな日程で登板を続けていることも指摘されている。

 その上で「田中なしでは、ヤンキースは(ア・リーグ東地区の)ブルージェイズをつかまえるどころか、ワイルドカード争いも忘れてしまった方がいい」とルーキー右腕の圧倒的な存在感を称賛する。ヤンキースは田中の登板ゲームで12勝3敗と大幅に勝ち越しているのだ。

 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、26日のオフを利用してローテーションを詰めることはしなかった。ビダル・ヌノの先発を飛ばすことはなく、田中は中5日で28日(日本時間29日)のレッドソックス戦に登板する。記事では「オリオールズの田中に対する成功は、ジラルディ監督がオフを使って田中に(1日の)休みを与えることへの十分な理由になる」としている。

 田中はオリオールズ戦で速球系のボールである直球とツーシームを合わせて35球を投げたが、そのうちで空振りは1つのみだったという。開幕から15試合連続クオリティースタート(6回以上を自責3以内)を達成する好投だったものの、ジョナサン・スクープには初対戦(4月9日)の時に続き、メジャーで初めて同じ打者に対して2本目のホームランを許している。

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