田中将大との二枚看板実現に前進? レイズエースが“脱ヒゲメン”宣言
もしもプライスがヤンキースにトレードされたら
今年のトレード市場の最大の目玉となっているレイズのデビッド・プライス投手(28)がヤンキースとのトレードが球団間で成立した場合、それを拒否しない意向を示している。地元紙ニューヨーク・デイリーニューズが「デビッド・プライスが前言撤回。もしも、ヤンキースにトレードされたらヒゲを剃る」という見出しで特集している。
2012年にサイ・ヤング賞に輝いた実力派左腕は“ヒゲメン”だ。もみあげからあごヒゲと口ヒゲをつなげ、きれいに整えている。一方、トレード市場でエース級の先発投手補強に乗り出しているヤンキースにはヒゲ禁止というチーム内規則が存在する。
2007年にドラフト1巡目全体1位という鳴り物入りでレイズに入団して以来、タンパベイ一筋のエースは移籍に決して前向きではないというが、ヤンキースとレイズとの同地区内トレードを質問された際に、自慢のヒゲについても話題がおよび、こう答えている。
「そうしなければいけないならね。剃りたくはないけれど、ルールには従わないといけない。私は規則を破る人間ではない」
ヒゲはプライスにとっては自己表現方法の1つだが、ヒゲ禁止というルールを理由にヤンキース移籍を固辞することはないようだ。
しかしながら、基本的には同地区移籍には後ろ向きだ。
「タンパとは一番対戦したくない。友達と対戦するのは最悪なこと。タンパのみんなには活躍してもらいたい。でも、チームメートにも活躍してほしい。対戦した時には抑えなければいけないけれど、活躍してもらいたい気持ちもある。ワールドシリーズ以外に対戦したくない。そこで対戦できればクールだね」
そう語り、移籍の場合はナ・リーグを望む本音ものぞかせている。
だが、いつも本人の希望通りに運ぶとは限らないのがプロフェッショナルの世界。プライスは6月30日時点でア・リーグ東地区最下位のチームにおいて6勝7敗で防御率は3・63。144奪三振はリーグトップの数字だ。
ヒゲメンは見納めになるのか。働き盛りのエースがヤンキースに加入すれば、崩壊状態の先発陣において大きな期待と重圧を背負っている田中将大投手や黒田博樹投手の負担を軽減することにもつながるが、果たしてどんな結末が待っているのか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count