ヤンキースエース左腕の復帰が遠のく!? サバシアの右膝の故障が再発

実戦復帰を果たしたばかりのサバシアだが…

 ヤンキースのCC・サバシア投手が右膝痛の再発によりMRI検査を受けることが分かった。ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が地元ラジオ局「WFAN」で明らかにした。今季途中から右膝の負傷で故障者リスト入りしていたサバシアは今月2日のマイナーリーグで約2カ月ぶりに実戦復帰を果たしたばかりだった。

 ジラルディ監督のよると、サバシアは3日朝に起床した際に右膝の関節部分に水が溜まっていることに気付いたという。これにより安静が必要な状態となった。

 サバシアはその前日の2日、ヤンキース傘下の2Aトレントン・サンダーの一員として実戦に復帰。ポートランド・シードックス戦で先発した。55球を投げて5安打5失点で3回3分の2でマウンドを降りる不安な再出発となったが、「個人的には調子はいいと思う。結果は大事な試合になれば、ついてくると思う。今日は全力で投げることができるか確認したかった」と強気に語っていた。しかし、実戦復帰初戦を終えた左腕は再び右膝に不調をきたしたようだ。

 開幕時に先発ローテーションの1番手だった実績抜群のサバシアは今季8試合に先発。3勝4敗で防御5・28と不振だった。5月10日のブリュワーズ戦(4-5負け)で長年巨体を支えてきた右膝の痛みを訴えて故障者リスト入り。慎重なリハビリを進めてきたが、実戦復帰後の再発によって復帰時期は未定となった。

 サバシアの復帰が遅れれば、ヤンキースにとっては悲報だ。開幕時の先発ローテーション3番手のイバン・ノバ投手はトミー・ジョン手術で今季絶望。5番手のマイケル・ピネダ投手も広背筋肉離れで故障者リスト入りしている。近日中に復帰予定だったサバシアが悪夢の長期離脱となれば、田中将大投手と黒田博樹投手の日本の誇るダブルエースにかかる負担とプレッシャーは増すばかりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY