田中将大が12勝目も7回4失点でメジャー新の17試合連続QSはならず

立ち上がりからボールが真ん中に集まった田中

 ヤンキースの田中将大投手が敵地でのツインズ戦に先発し、7回9安打4失点(自責4)で12勝目を挙げた。味方打線の援護に守られて3試合ぶりに白星をつかんだが、7回に4点目を失い、クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)はならず。開幕から16試合連続でストップし、メジャー新記録のデビューから17試合連続QSはならなかった。

 この日は立ち上がりからボールが真ん中付近に集まった。初回には先頭のブライアン・ドジャーに中前打を打たれ、1死となってからクリス・パームリーにライトフェンス直撃のタイムリー二塁打を浴びた。低めへのスプリットを運ばれ、先制を許した。

 2回は1死からヒットを許したが、無失点で切り抜ける。一方、昨年までヤンキースに所属していた相手先発フィル・ヒューズに対して、打線も沈黙。3回には先頭のイチローがチーム初ヒットとなる中前打を放ったが、後続が倒れた。

 すると、田中はその裏の投球でピンチを迎える。連打で無死1、3塁とされ、カート・スズキの二ゴロの間に1点を追加された。

 しかし、4回をわずか7球で三者凡退に抑えると、5回に味方打線が奮起。連打で無死1、2塁として、カルロス・ベルトランが逆転3ラン。あっという間に逆転に成功した。さらに、この日がメジャーデビューのゼラス・ウィーラーのソロも飛び出し、一気に4点を奪った。

 田中はその裏、1死からサム・フルドにライト前へのヒットを許したが、続くドジャーを三ゴロで併殺に仕留める。逆転してもらった直後の重要なイニングを難なく無失点に抑えた。しかし、続く6回は先頭のスズキに二塁打を打たれると、1死三塁となって内野ゴロの間に3点目を奪われた。

 ヤンキースは7回にさらに3点を奪取。しかし、田中はその裏に1死からトレバー・プルーフに二塁打を浴びると、続くエドゥアルド・エスコバーに93マイル(約150キロ)の速球をレフト前に運ばれて1点を失った。

 これで4失点目となり、開幕からのQSがストップ。1973年にスティーブ・ロジャース(エクスポズ)がマークしたデビューから16試合連続QSのメジャー記録を塗り替え17試合連続QSを記録することは出来なかった。

 この日は85球を投げてストライクは58球。防御率は2・27でリーグ2位、12勝はリーグトップとなった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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