田中将大の乱調に地元メディアは「確かなものが消えた」 不振のエースを心配する声も

「155ミリオンの右腕を少し心配した方が良さそうだ」

 ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)、敵地でのインディアンス戦に先発登板し、6回3分の2を投げて2本塁打を浴びるなど、メジャーワーストとなる10安打5失点で降板。チームは3-5で敗れ、4敗目(12勝)を喫した。

 一時は1点台をマークした防御率は2・51に上昇。米スポーツ専門局ESPN(電子版)は、「これでヤンキースに確かなものが消えた」と、新人エースの乱調を嘆いた。

 田中は今回、初めて2試合続けて中4日で臨んだ。記事では「前回のツインズ戦も4失点。2度とも打ち込まれたのは偶然ではないだろう」と指摘。「オールスター前最後となる(13日の)先発登板を飛ばしたとしても、誰か驚くだろうか」との表現で、疲労蓄積の懸念を示した。

 これまで初対戦のチームに対して10勝0敗と抑えてきたが、今回初対決のインディアンス打線に打ち込まれた。最近4試合で3敗目。6月の失点が計9点だったのに対し、ここ2試合で計9失点。調子の下降は明らかだ。

 地元紙デイリー・ニューズは「大リーグ(の打者)がようやく攻略法を見い出したのか、オールスター投手が壁にぶち当たったのか。155ミリオンの右腕を少し心配した方がよさそうだ」と報道。これまで不安定な先発陣を支えてきたエースが不振に陥れば、チームにとっては大打撃となるだけに、心配する声は尽きない。

 ヤンキースのジラルディ監督は「こういうこともある。いつもパーフェクトな投球はできない」と強がったが、新たな不安を抱えることとなった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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