田中将大の右肘に負担をかけたのはスプリットの多投!? 米メディアは「エルボーキラー」の割合の多さを指摘

スプリッターは“エルボーキラー”

 ESPNの名物コラムニスト、バスター・オルニー記者は「ヤンキースは今、難しい決断に直面している」と題した特集記事の中で「スプリッターはエルボーキラー(肘殺し)と認識されており、タナカはメジャー初日から重度に依存していた」と記した。

 確かに、「ファングラフ」のデータによると、スプリットの割合が1位だった一方で、速球系(フォーシーム、ツーシーム)は41%とメジャーで7番目に少ない。田中より下には、ナックルボーラーのR・A・ディッキー(ブルージェイズ)、速球とほぼ同じ割合でカットボールを投げるジェシー・チャベス(アスレチックス)、ハーレン、ケビン・コレイア(ツインズ)が含まれることを考えると、速球系の少なさも目立つ。「スプリットへの依存」と表現されても、仕方のない部分はあるだろう。

 米メディアは、圧倒的な切れ味で三振の山を築いたスプリットが田中の肘を蝕んでいたと見ているが、それが事実ならば皮肉な話だ。

 田中は開幕から14試合の時点で11勝1敗、防御率1・99と圧倒的な数字を残したが、最近4試合は1勝3敗、防御率4・25と成績を落としていた。辛辣なニューヨークメディアは、8日のインディアンス戦で田中が7回途中5失点と乱れて4敗目を喫すると、一転して批判に転じた。そして、その直後に明らかになった突然のアクシデントを受け、さらに騒然となった。

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