メッツ松坂大輔が後半戦からリリーフに回ることが決定的に!?

コリンズ監督がルーキー・デグロムの先発固定を明言

 メッツの松坂大輔投手がオールスター明けの18日(日本時間19日)から始まる後半戦で先発ローテーションから外れることが決定的となった。ジョナサン・ニース投手が後半戦スタート時に故障者リストから復帰することに伴い、松坂とともにローテーションでの生き残りをかけていたジェイコブ・デグロム投手を先発に固定すると、テリー・コリンズ監督が明言した。ESPNが「ルーキー、デグロムが先発にこだわり続けるだろう」と報じている。

 ルーキーのデグロムは13日のマーリンズ戦に先発し、7回5安打8奪三振1失点の好投を見せ、9-1勝利に貢献。今季3勝目(5敗)を挙げ、防御率は3・18まで向上した。

 力投のデグロムに対し、コリンズ監督は試合後、「我々はデグロムをローテーションから外すことはしない。今のところは断言できる。しばらくして、1カ月後にちょっとガス切れを起こしてきたら、その場合は考えなければいけない。彼はすごくいいピッチングをした。今日は彼の持つ一番いい球が来ていたわけではないが、彼は素晴らしい仕事をした」と賞賛し、デグロムのコンディションが悪くなるまで、先発ローテに固定することを明言している。

 ルーキーの登板過多を防ぐ観点から、コリンズ監督はオールスター後に夏休みという形でデグロムをブルペンに送り、今シーズンの投球回数を調整したい意向を示していたが、この日の好投でその考えを捨てた格好だ。

 デグロムも「フォーム通りに投げられているし、ダン(ワーセン投手コーチ)が腕の疲労回復を手伝ってくれる。今年は痛みを感じたことがない」と語っている。

 このコリンズ監督の方針決定を受け、松坂の悲願のローテーション残留は叶わないことになった。記事では「デグロムは後半戦2つ目の連戦となるシアトルで先発予定となったため、ダイスケ マツザカはブルペンでの仕事に逆戻りすることになるだろう」と非情な現実を突きつけている。

 松坂は12日のマーリンズ戦で6イニングを投げ、4失点。2点をリードされて降板となったが、チームが5-4で逆転勝利を収めたために勝敗はつかなかった。今季は3勝3敗1セーブで防御率は3・55。数字的には十分な成績を挙げているが、直前の投球内容でライバルのルーキーに水をあけられてしまった。

 当初、中継ぎを務めていた松坂が先発ローテーション入りした最大の要因はディロン・ジー投手の故障者リスト入りだったが、同選手も回復し、ローテーションに復帰。一方で、松坂はリリーフとしても球団から貴重な存在として高く評価されている。メッツにトレードや故障者などの突発事項が起きない限り、松坂にとって前回登板が最後の先発となる可能性が高そうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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