元NBAのスーパースター、マグレディがわずか半年の野球挑戦で引退を表明

「T-マック」が米独立リーグのオールスターで最初で最後の三振を奪う

 今年野球挑戦で大きな話題になっていた元バスケットボールNBAのスーパースター、トレイシー・マグレディ投手(米独立リーグのシュガーランド・スキーターズ所属)が16日の独立リーグのアトランティックリーグのオールスター戦で先発後、野球界からの引退を表明したことが分かった。米テレビ局「CBSヒューストン」など複数のメディアが報じている。

「T-マック」の愛称で知られたスターは2013年8月にNBAから引退後、今年2月に野球転向を表明し、スキーターズと契約。16日のオールスター戦で先発し、1回1/3を投げた。最後のバッターとなったブライアン・パウンズ選手を三振に仕留めると、大きな拍手の中、マウンドを下りた。これがピッチャーとしてのキャリアで唯一で、かつ最後に奪った三振だったという。

「これは僕のトロフィーを並べるケースに間違いなく入るよ。周りのみんなには野球を引退する前に三振を奪えると思うと伝えていたんだ。2回に奪うことができた。神に感謝する」

 CBSヒューストンによると、わずか半年で野球挑戦に終止符を打ったマグレディはこう語っている。スキーターズではレギュラーシーズンで4試合に登板し、合計6回2/3を投げ、4安打5失点だったという。オールスターでも1失点を喫していた。

 そして、「素晴らしい挑戦だった。今日が最後の試合になる。チームにはこれが最後の登板になると伝えた。先発できるチャンスを与えてくれたことに感謝するし、素晴らしいオールスターをエンジョイできたよ」と自身“2度目”の引退を明らかにしている。

 マグレディはNBAオーランド・マジック時代に2002年から2004年の2シーズン連続で得点王に輝くほどの爆発的なスコアラーだった。野球転向後も高い身体能力と身長203センチを誇る35歳はピッチャーとしての才能の開花も期待されていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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