「グラウンドクルーのヘマ」が敗因!? ダルビッシュがゲリラ豪雨でコールド負け

レンジャーズ監督は「ダルビッシュの先発試合で負けるのは特に厳しい」

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が敵地で行われた23日(日本時間24日)のヤンキース戦に先発し、ゲリラ豪雨によるコールドゲームで6敗目(9勝)を喫した。ヤンキースが5回1死二塁としたところで、ヤンキースタジアムは突如の雷雨に襲われた。一時は試合再開のめどが立ったように見えたが、グラウンド状態をチェックした両監督が、予想以上にぬかるんでいるために野手の怪我を懸念。結局、1時間49分後にコールドゲームとなった。

 この日のダルビッシュは、1点リードで迎えた3回にメジャー2度目のボークとガードナーに浴びたソロ弾で2失点。4回1/3を投げて4安打5奪三振2失点(自責2)で敗戦投手となった。防御率は2・92。1-2で競り負けたレンジャーズは2連敗となった。

 球団公式HPでは、前触れもなく突如大雨が降り出した状況を説明。そのためシートで覆う前にグラウンドが泥沼状態になってしまったという。地元テキサスから試合の中継を見ていたというダニエルズGMは、コールドゲームとなったことについて「もっといい対処があったのではないかと思う」とコメント。1点差で試合を落としたワシントン監督は「反撃のチャンスがあると思っていた。ダルビッシュが先発した試合で負けるのは、特に厳しい」と話している。

 地元紙ダラス・モーニング・ニュース電子版では、「グラウンドクルーのヘマでダルビッシュとレンジャーズが黒星」という見出しで試合をリポートしている。雨の到来を予測しきれずに、グラウンドにシートをかぶせるまで手間取ったグラウンドクルーの失態を指摘している。

 同じく地元紙フォートワース・スターテレグラムでは、この日の降雨中断の最中に、守護神ソリアがタイガースにトレードされたことにも触れ、「雨よけシートの遅れ、ソリアのトレードもブロンクス動物園のアトラクション」と終始ドタバタした夜を、ヤンキースタジアムと同じブロンクスにある全米最大の動物園にかけて皮肉った。

 この日は3年連続2ケタ勝利がかかっていたダルビッシュだが、達成は次戦以降に持ち越されることになった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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