上原浩治が21セーブ目 華麗な奪三振ショーで試合を締める

上原の防御率は1・51に

 レッドソックスの上原浩治投手が27日(日本時間28日)のレイズ戦の9回から登板。先頭打者にヒットを許したものの、後続を圧巻の3者連続三振で仕留め、3-2の勝利に貢献した。今季21セーブ目でチームの連敗を5で止めた。

 圧巻の投球だった。9回裏に登場した上原は先頭のエスコバルにレフト前ヒットを許したものの、続くロドリゲス、カサリ、キアマイアーを3者連続三振。9連勝中のレイズ打線を力で圧倒した。

 ESPNのゴードン・エデス記者は自身のツイッターで上原のレイズ戦での相性の良さを紹介。上原はこの日の試合前の段階でレイズ相手に被打率が1割台と抑えていた。唯一ホームランを打たれているエスコバルにはヒットを許したが、華麗な奪三振ショーで試合を締めくくった。

 5連勝の後に5連敗と今季好不調の波の大きい昨季ワールドシリーズ覇者は現在48勝57敗で借金9。ア・リーグ東地区最下位に低迷。不振の王者において奮闘を続ける上原、アンドリュー・ミラー投手にはプレーオフ進出を狙うパイレーツがスカウトを送り込むとの報道があるなど、レッドソックスの奇跡のプレーオフ進出が厳しくなったことで、トレードに関する動きも活発化している。

 上原はこの日17球を投げ、ストライクは11球。防御率は1・51とさらに向上した。7月19日のロイヤルズ戦以来のセーブ機会をしっかりとものにした39歳のベテラン右腕に関してはレッドソックスが来季の契約延長の意向を持っているとも地元メディアが報じている。その去就が注目される中、トレード市場での評価を一層高めるパフォーマンスとなった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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