昨季ワールドシリーズ覇者が“草刈り場”に!? 低迷するレッドソックスは来季以降に向けて売り手に転じるのか

今夏トレード市場を賑わせているレッドソックス

 昨季、圧倒的な強さを見せたレッドソックスがトレード市場を賑わせている。ただ、今年の立場は1年前とは正反対だ。買い手ではなく売り手。絶対的守護神の上原浩治投手もたびたび放出候補として名前が挙がるなど、もはや“聖域”はない状況となっている。メジャーではありふれたこととはいえ、昨年10月に世界一まで登り詰めたチームが1年も立たずに“草刈り場”となってしまいそうだ。

 ESPNボストンは「ソックスは“たくさんのことを進めている”」と題した記事を掲載。現在、レッドソックスがトレード市場で多くの交渉を抱えていることに触れている。ESPNの取材に対してレッドソックスの情報筋は「我々はたくさんのことを進めている」と話し、7月末のトレード期限に向けて積極的に動いている事実を明かしたという。

 昨年はワールドシリーズを制覇したレッドソックスだが、今季は開幕から低迷。27日(日本時間28日)時点で48勝57敗のア・リーグ東地区最下位で、首位オリオールズとは10・5ゲーム差となっている。ワイルドカード圏内までも7・5ゲーム差と極めて厳しい状況だ。早くも来季以降の戦いを見据え、今季限りで契約が切れる選手を捌き始めた。プレーオフ進出争いに残っているチームに主力を放出し、代わりに有望な若手選手を獲得するのは、トレード期限直前のメジャーでは常識的な動きと言える。

 26日には先発右腕のジェイク・ピービ-投手を放出。ジャイアンツとのトレードで3Aフレズノの若手2投手を獲得した。また、今月上旬には正捕手だったA・J・ピアジンスキーを戦力外としている。これも若手を積極起用するための措置とされている。

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