ウイニングボールは愛娘にプレゼント 渡米3年目で初勝利の和田毅にカブス監督も「彼が我々のチームにいてくれて本当に幸せ」

「ここまで自分を支えてくれた人すべてに感謝」

 苦労人らしく、試合後は周囲への感謝を忘れなかった。「まずは前回悪い中、今回自分を使ってくれたカブスの監督、GMに感謝してます」。さらに渡米3年目での初勝利に、「色んなことを思い出しましたけど、本当にここまで自分を支えてくれた人すべてに感謝して、今日という日があるので、すごく感慨深いものがありますね」と言葉を絞り出した。

 ESPNもレンテリア監督が好投の和田を絶賛している様子を伝えた。

「彼はファストボールで空振りを奪っていた。バッターはすごく振り遅れていた。つまり彼は緩急の使い分けが素晴らしかった。彼が我々のチームにいてくれて本当に幸せだ。20歳だろうが33歳だろうが、彼が今日素晴らしいことをしたことに変わりはない」。33歳でようやく第一歩を踏み出すことができた左腕にとっては最高の言葉だろう。

 この日は97球を投げてストライクは61球、防御率は3・38。両親や家族が見守る中で、記念すべきウイニングボールを手にした和田は「(ウイニングボールは)きっと娘に渡すでしょうね」と満面の笑みを浮かべた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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