黒田、元・広島のルイスと投げ合い今季最多115球の熱投も、7回3失点で7敗目を喫する
黒田は初回に3失点もクオリティスタートを達成
○アメリカン・リーグ レンジャーズ3-2ヤンキース(30日・テキサス)
ヤンキースの黒田博樹投手は敵地でのレンジャーズ戦に先発し、7回9安打3失点で7敗目(7勝)を喫した。この日は相手先発ルイスとの元広島対決。苦しみながらも試合を作り、今季最多の115球の熱投でクオリティスタート(6回以上を自責3以内)を達成したが、打線の援護に恵まれず、白星をつかめなかった。
ヤンキースは初回、幸先よく先制に成功する。1番のガードナーが2試合連続の先頭打者弾。このシリーズ4本目のホームランで黒田を援護した。
しかし、黒田もピリッとしない。1番の秋信守にヒットを許すと、続くアンドラスに左翼線を破られ、いきなり同点に追いつかれてしまう。さらに、1死3塁でベルトレにセンターへのタイムリーを浴び、2死1、2塁となってからはマーティンにも左前へ運ばれて3点目を失った。この回だけで33球を投げる苦しい立ち上がりとなった。
それでも、ベテラン右腕はここから修正。2回はテンポのいい投球でわずか9球で三者凡退に打ち取ると、ヤンキースは3回にエルズベリーのホームランで1点を返す。その裏は先頭のリオスに死球を与えた黒田だが、1死1塁でアドゥチをセカンドゴロで併殺に仕留め、この回も9球で片付けた。
4回はヒットと四球で無死1、2塁とされたが、後続を抑えて無失点。5回も2死から連打を浴びながら、アレンシビアを空振り三振に仕留めた。さらに、6回もヒットと暴投で1死2塁のピンチ。しかし、オドル、秋信守を打ち取り、この回も追加点を許さなかった。
一方、ヤンキース打線も4回からノーヒットと黒田を援護できない。
6回終了時で100球に達してた黒田だが、7回も続投。アンドラス、ロバートソンを打ち取ったところで、ジラルディ監督がベンチからマウンドへと駆け寄った。声をかけられた黒田は力強くうなずき続投。主砲のベルトレにこの日最速の94マイル(約151キロ)を連発して追い込むと、最後はスプリットで遊ゴロに仕留めた。
不安定な立ち上がりながらクオリティスタートを達成する粘投。球数は今季最多の115球でストライクは72球。防御率は3・98となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count