イチローの出番なしは加齢の影響? ヤンキース監督は「我々のチームには年齢の問題がある」

相性の良い対戦投手でもスタメン落ち

 ヤンキースのイチロー外野手は30日(日本時間31日)のレンジャーズ戦で2試合連続でスタメン落ちとなったが、ジョー・ジラルディ監督は加齢を理由に挙げている。地元紙「ニューズデイ」が「イチローは出番なし」と小見出しで報じている。

「イチローはこの日のレンジャーズの先発投手、元広島のコルビー・ルイスとは通算53打席19安打で打率.358と素晴らしい対戦成績を誇っているにも関わらず、ベテランの外野手はベンチを温め続けた。スイッチヒッターのゾリオ・アルモンテがライトのポジションに付いた」

 記事では相性抜群のピッチャー相手にも出番を与えられなかったイチローの現状をこう記している。

 ジラルディ監督は「我々のチームには年齢(という問題)がある。そこはしっかり対応しなければいけないと感じている」と語ったという。今季限りで引退するデレク・ジーター遊撃手は40歳で、イチローも今季41歳になる。黒田博樹投手、ブライアン・ロバーツ二塁手、カルロス・ベルトラン外野手らベテラン揃いで、選手の加齢による疲労軽減や、コンディション管理を指揮官は理由に挙げたが、イチローは最近13試合で38打数3安打。打率は.079とらしからぬスランプに陥っている。

 米高級紙ニューヨーク・タイムズはヤンキースがイチローのポジションであるライトの補強を最優先事項に挙げるなど、イチローが出場機会減少のピンチに直面していることを伝えている。誰の身も老いは避けられないものだが、日本の誇る天才安打製造機は年齢を吹き飛ばすような活躍で、再びポジションを確保してもらいたいものだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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