ヤンキースとレッドソックスの間で17年ぶりに“禁断”のトレードが成立
レッドソックスGMは「ヤンキースとの話が一番フィットした」
一方、来季以降の巻き返しのためにエース、ジョン・レスター投手ら主力を次々にトレードに出したレッドソックスのチェリントンGMは「ドリューに関しては遊撃手を求めている多くのチームと話した。その中でヤンキースとの話が一番フィットした。おそらく、遊撃手ではなく二塁手としてプレーするだろう。我々としては最後のトレードだった」と語っている。
1919年12月、レッドソックスが伝説の大打者ベーブ・ルースをヤンキースに放出するというメジャーで最も有名なトレードを成立させた2チームだが、ライバル関係は悪化の一途をたどり、1973年にジョージ・スタインブレナー氏がヤンキースを買収以来、3度しか両軍のトレードは成立していなかったという。
キャッシュマンGMは「我々2チームは、どちらかはプレーオフモードでなければならないし、もう一方はある程度チームが再建されていなければならないと、個人的に思っている。前回(のトレード)で起きたこともそれだ。レッドソックスとヤンキースの間にはすごく大きなリスペクトが存在する。最高のライバル関係だ。ただ、ビジネスの話になれば、間違いなくすごく慎重になるがね」と語っている。
ドリューは昨季レッドソックスのワールドシリーズ優勝に貢献したが、チームからのクオリファイング・オファーを拒否。より良い条件でのオファーを求めていたが、開幕後も買い手は現れなかった。結局5月21日にレッドソックスと1000万ドルの1年契約を結んだ。
ドリューは今季39試合出場で打率は.176と不調。4本塁打、11打点という成績だが、本職の遊撃手のみならず、二塁と三塁もこなすことができる。今季限りで現役引退するデレク・ジーター主将がショートの定位置を守り続けるため、ジーターが休養日以外はドリューはロバーツが務めていた二塁にシフトすることが予想されている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count