黒田博樹が日本人初のメジャー30球団制覇へ 6日のタイガース戦で新たな歴史を刻めるか

タイガース戦は過去全3試合でQSも白星を逃す

 最大の難関は所属してきた2チームからの白星だったが、ヤンキースには2010年に1度のチャンスを生かして勝利。ドジャースとも昨年初めて対戦し、2試合で1勝をもぎ取っている。

 一方で、タイガースとの対戦成績を見ると、防御率3・72と決して数字は悪くない。初めての対戦はドジャース時代の2010年5月23日の交流戦。本拠地で先発し、6回6安打3失点ながら援護に恵まれず敗戦投手となった。

 さらに、同じア・リーグのヤンキースに移籍してからは、1年目の2012年にいずれも敵地で2度対戦している。6月2日は7回7安打2失点の好投も勝敗つかず。さらに、8月9日には6回1/3を10安打3失点と粘投したが、こちらも勝敗がつかなかった。

 この数字を見れば分かるように、実はタイガース戦は全3試合でクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)を達成している。前回登板のレンジャーズ戦では、2008年以降にQSを達成した試合でメジャー最多の30敗目を喫したことが話題となったが、タイガース戦にもそのデータが反映されてしまっているわけだ。

 ただ、これまで通りのピッチングをすれば、白星が付く可能性は決して低くないという見方もできる。ヤンキースタジアムでタイガースと対戦するのは初。メジャー屈指の「ヒッターズパーク」で強力打線を相手にするのは決してラクではないが、本拠地ではキャリア通算44試合で防御率2・93という力強いデータもある。日本人初の快挙が達成されるかもしれない試合は必見だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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