田中将大がキャッチボール再開に「グッド」も慎重な姿勢 ヤンキース監督も「まだキャッチボールの段階に過ぎない」

大きな一歩もまだ予断を許さない状況

 ニュージャージー州最大のニュースサイト「nj.com」でも「ヤンキースのマサヒロ タナカが痛みなくピッチングする」と報じている。

「トミー・ジョン手術ではなく、保存治療を選んだのは正解だったのか?」という地元メディアの質問に対して、田中は「まだ言えません。今日(負傷以来)初めてボールを投げたので、何かを査定することはできない。状況を見ないと」と通訳を介して話したという。

 リハビリの過程で重要な一歩をクリアしたが、まだ完治を宣言できる段階ではない。田中はしっかりとした危機感を胸に抱きながら、復活の道を歩いている。「けがが理由でチームの助けになれない状況は残念だけれど、気持ちは前を向いている。ポジティブにけがを完治させようとしている」とも語っている。

 ジラルディ監督は田中の回復具合についての質問に「まだ早過ぎる。キャッチボールはしたけれど、明日もするだろう。投球に込める力を増やしていき、距離も伸ばしていく。間違いなく(今日は)彼が痛みを感じなかったので、ポジティブだが、何度もいうようにまだキャッチボールの段階に過ぎない」と語っており、5日(同6日)にも同様のメニューをこなすことになるという。

 いずれにもしても、田中の肘から痛みが消えていたのは何よりの朗報。ブライアン・キャッシュマンGMは順調な場合、田中の復帰時期を9月としている。来月、田中が再びマウンド上で躍動できることを祈りたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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