メジャー全監督が選ぶ「ベストピッチャー」で田中将大が2位に 負傷離脱もその圧巻の投球はいまだ光り輝く

メジャーデビューから強烈なインパクトを残した田中

 右肘靭帯の部分断裂により現在リハビリ中のヤンキースの田中将大投手がメジャーリーグの全監督アンケートによる「ベストピッチャー部門」でア・リーグ2位にランクインした。1980年創刊のアメリカの野球総合誌「ベースボール・アメリカ」が「2014年版メジャー最高のツール(スキル、能力)」の特集で伝えている。

 田中は7月8日のインディアンス戦で右肘に痛みを訴えて、故障者リスト入り。PRP皮膚再生療法の一貫で自らの血液から抽出した多血小板血漿を患部に注射し、その3週間後の今月4日にキャッチボールを再開した。リハビリ中に違和感や痛みが再発すれば、全治1年から1年半を要する肘の靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受ける可能性があるだけに、慎重に復帰へのプロセスを歩んでいる。ブライアン・キャッシュマンGMは早ければ9月中の復帰を予想している。

 1カ月以上戦列を離れることになった田中だが、メジャー1年目で残したインパクトはライバル球団の監督の脳裏に深く刻まれていた。

 ベストピッチャー部門の1位はマリナーズの“キング”ことフェリックス・ヘルナンデス投手。2位が田中で、3位はこのほどレッドソックスからアスレチックスへの大型トレードで全米の話題をさらったジョン・レスター投手。いずれも大エースだ。

 田中は今季先発18試合で12勝4敗、防御率は2・51。四球はわずか19で奪三振は135。勝利数は現地6日時点でリーグ3位タイ、防御率は3位、奪三振は9位。防御率上位30選手の中で、田中よりも四球の少ない投手は11四球のマリナーズの岩隈久志投手のみと、前半戦で離脱したにも関わらず、その成績は際立っている。

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