米野球専門誌選定の2000年以降のメジャー最高選手にイチローが輝く

2位と圧倒的な差をつけたイチロー

 また、2位はエンゼルスのアルバート・プホルス一塁手。2001年以降、10年連続で打率3割、30本塁打、100打点以上を記録し続けたメジャー史に残る偉大な強打者は「ベストヒッター部門」で03、05、06、08、09、10年、11年と頂点に輝いた。「パワー部門」でも過去3年トップに立ったが、票数は16票。イチローとは25票差がついており、いかにイチローが走攻守にわたり、突出した万能型であるかを浮き彫りにする結果となった。

 3位はタイガースのジャスティン・バーランダー投手の11票。2011年と12年シーズンに「ベストピッチャー」に選出されたエースは、「速球部門」で過去5回、「カーブ部門」で過去4回トップに選ばれている。

 4位はブルージェイズで長らく活躍し、2013年にフィリーズで引退した右腕ロイ・ハラデイ氏の11票。特筆すべきはキャリア終盤の08年、09年、10年、11年に「コントロール部門」でトップに選出されたことだろう。

 5位はドミニカ共和国出身のブラディミール・ゲレーロ外野手。2013年に現役引退を表明した強打者は11票集めた。6位は禁止薬物使用問題で今季出場停止処分を受けているヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手。Aロッドはハラデイ、ゲレーロを上回る12票受けているが、なぜかランクは2人の名手より下に位置している。度重なる薬物スキャンダルの影響だろうか。

 7位はパイレーツのアンドリュー・マッカチェン外野手とエンゼルスのマイク・トラウト外野手が並んでいる。8位はオリオールズのヨハン・サンタナ投手。9位は守備の達人枠として、ヤンキースのマーク・テシェイラ一塁手ら複数の選手が挙げられている。また、10位はジャイアンツで2010年と12年の2度ワールドシリーズを制覇しているブルース・ボウチー監督が選出されている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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