日本人投手がメジャーを席巻! 「スライダー」1位にダルビッシュ、「コントロール」2位に岩隈、「救援」3位に上原

四球を与えただけで驚かれる岩隈

 また、「コントロール部門」では岩隈久志投手が2位に入った。1位はレイズからタイガースにトレードされたデビッド・プライス、3位は今季ヤンキースからツインズに移籍して活躍中のフィル・ヒューズとなっている。

「キング」の異名を持つフェリックス・ヘルナンデスと岩隈の先発2枚看板は、今やマリナーズの生命線。岩隈は球界を代表する同僚右腕と遜色ないパフォーマンスを見せている。


【動画】マリナーズ・岩隈 ロイヤルズ戦で8回無失点

 特に制球力は特筆もので、今季の与四球数(11個)、9イニングあたりの平均与四球0・79はいずれもメジャー最少の数字。ちなみにプライスの平均与四球は1・15で同5位、ヒューズは0・88で3位と、数字上はいずれも岩隈が上回っている。

 岩隈は7月には球団史上2番目に長い35回2/3に渡って連続無四球を記録。7回6安打2失点の好投で今季9勝目を挙げた同29日のインディアンス戦で初回に四球を与え、記録が途切れたときには、マクレンドン監督が「打者を1人歩かせるなんて……、ガッカリだ(笑)」と冗談交じりにコメントしたほどだった。

 奪三振はリーグ28位の101個ながら、1つの四球を与えるまでにいくつの三振を奪ったのかを表すK/BBでは9・18でMLBトップ。メジャーで重視される評価基準で非常に高い数字を残している。まさに精密機械と呼ぶにふさわしいコントロールだ。

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