ダルビッシュ有が大乱調で7敗目 防御率は今季初の3点台に

得意の「敵地アストロズ戦」でまさかのKO

○アメリカン・リーグ アストロズ8-3レンジャーズ(9日・ヒューストン)

 レンジャーズのダルビッシュ有投手が9日(日本時間10日)、敵地でのアストロズ戦に登板し、4回0/3を9安打6失点(自責5)の大乱調でKOされた。序盤から直球の制球が定まらず、アストロズ打線に捕まってしまう。0―2の5回には1死も取れずに3点を失い降板。7敗目(10勝)を喫した。

 この日のダルビッシュは初回から苦しんだ。先頭のグロスマンにいきなり11球粘られて四球。続くカストロは見逃し三振に仕留めたが、カーターにはストレートの四球で1死1、2塁とされる。

 2死となってから、シングルトンに甘く入った直球を右前に運ばれて先制点を献上。さらにドミンゲスにはセカンドへの内野安打を打たれると、二塁オドルの失策も絡んで2点目を失った。この回だけで31球を要する苦しい立ち上がりとなった。

 2回も先頭のマリスニックに内野安打を許すなど1死1、2塁のピンチを迎えるが、後続を打ち取り無失点。3回も1死から四球を与えたが、ドミンゲス、ゴンザレスを連続三振に仕留めた。しかし、味方打線も相手先発フェルドマンから点を奪えず、苦しい状況が続く。

 4回は先頭打者にヒットを浴びながら3人で片付けたが、ダルビッシュは5回に再び捕まってしまう。カストロ、カーターに連打を許し、クラウスに四球を与えて無死満塁の大ピンチ。ここでシングルトンに右翼線を破られ、これが2点二塁打となった。

 さらに、続くドミンゲスに中前打を浴びて5失点目。ここでワシントン監督がベンチから出て、交代を告げた。リリーフのアドコックもタイムリーを浴び、ダルビッシュの失点は6(自責5)となった。

 昨年4月2日のシーズン初登板で完全試合まであと1人に迫るなど、これまで通算3試合で3勝無敗、防御率1・52と得意としていた敵地ミニッツ・メイド・パークでのアストロズ戦だったが、まさかのノックアウト。6回6失点だった7月9日の本拠地での対戦に続き、アストロズ戦は2試合連続で6失点となった。

 この日は7三振を奪うも4個の四球を与えた。113球と球数もかさみ、ストライクは71球。防御率3・06となり、今季初めて3点台となった。

 レンジャーズはダルビッシュの降板後に3点を返したものの、さらに失点を重ね、3-8。エースの登板試合で痛い黒星を喫し、連敗となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY