イチローがヤンキースのチーム記録更新!?　40歳での2桁盗塁は名門球団史上初の快挙

メジャー通算14年連続2桁盗塁も達成

　ヤンキースのイチロー外野手が、ジョージ・シスラーを超える通算2811本目の安打を放ち、メジャー歴代48位となった9日（日本時間10日）の本拠地でのインディアンズ戦で、もう一つの記録を樹立していたことが明らかになった。

　イチローはこの試合、5回の第2打席で遊撃への内野安打を放ち“シスラー超え”。その後、セルベリの打席ですかさず二盗を決めた。これが今季10盗塁目となったが、米スポーツデータ分析会社「エリアススポーツビュロー」によると、ヤンキース史上最年長での年間10盗塁達成だったという。これでメジャー通算14年連続2桁盗塁となった。日本時代から通算すると、21年連続2桁盗塁という快記録。

　米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」でMLB全球団の監督アンケートを集計して選出された「2000年以降の最高選手」では、堂々の1位に輝いたイチロー。その中の1項目の「走塁部門」では、オリックスからメジャーに挑戦したマリナーズ1年目の2001～2003年まで3年連続で1位に選出されていた。相手バッテリーにプレッシャーを与えるスピードは不惑を過ぎても色褪せていない。

　今季は外野手の5番手として開幕を迎えるなど出場機会が限定されているが、チームでは30盗塁のジャコビー・エルズベリー外野手、18盗塁のブレット・ガードナーに次ぐ、3位の盗塁数を誇る。代走で起用される場面もあり、40歳のイチローの足がヤンキースの武器の1つとなっている。

　4試合連続で先発となった10日（日本時間11日）の本拠地でのインディアンス戦では、「8番・ライト」で3打数1安打。盗塁はなかったものの、8回裏2アウトから左翼線を破る二塁打を放ち、打率2割7分7厘とした。今年10月22日には41歳となるイチローだが、その韋駄天ぶりでこの先もプレーオフ進出争いを繰り広げるヤンキースの勝利に貢献し、ニューヨークを湧かせてもらいたいところだ。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count