11試合連続無失点で25セーブ目を挙げた上原を地元メディアも称賛

不振のチームにおいて光り輝く上原のパフォーマンス

 レッドソックスの上原浩治投手が10日(日本時間11日)のエンゼルス戦9回裏から3試合連続となる登板で、1安打2三振で無失点に抑え込み、3-1勝利に貢献。今季25セーブ目を挙げた。地元メディアはここ1カ月間無失点の絶対守護神の活躍を絶賛している。

 先頭打者のデビッド・フリースを三塁フライに仕留めた後、エフレン・ナバーロにライト前ヒットを浴びた上原だが、その後にスプリットが冴え渡る。クリス・イアンネタ、ジョシュ・ハミルトンを2者連続の空振り三振でゲームを締めくくった。ESPNは試合の速報で上原の出番を指す言葉として現地で有名になっている「コウジ タイム」の見出しで快投を讃えた。

 「クローザーのコウジ ウエハラは土曜日の19イニングに及ぶマラソン試合で12回を抑えたが、この日11登板連続無失点で抑え、25セーブ目を挙げた。ウエハラが最後に失点してから、丁度一ヶ月が経過している」と報じている。上原が最後に失点したのは7月10日のホワイトソックス戦での2失点。11イニング連続で無失点で抑えている。

 上原はこの日、17球を投げてストライクは14球という圧倒的な制球力を見せつけ、防御率は1・32まで向上。25セーブ目はア・リーグ5位だが、防御率はセーブ数リーグ30傑の中で、トップの成績だ。

 昨季ワールドシリーズ制覇したレッドソックスだが、今季はア・リーグ東地区最下位に低迷。エース、ジョン・レスター投手を筆頭にトレード期限に主力を大量放出する荒療治にベン・チェリントンGMは踏み切ったが、来季の優勝争いに必須なタレントと高く評価した上原をトレードから完全にブロックした。

 52勝65敗で借金13と予想外の苦しみのシーズンとなった強豪で、上原の圧巻のパフォーマンスは光り輝いている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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