ダイヤモンドバックスの前田健太獲得の動きが加速!? メジャースカウトも「先発ローテで即戦力として活躍できる」と高評価
メジャー163勝右腕と同タイプに見られている前田
ア・リーグのあるスカウトは「マエダはタナカやダルビッシュほどの身体能力はない。気になることはロイ・オズワルトのようなタイプで少し小柄なこと。だが、素晴らしいピッチングセンスと5つの球種を兼ね備えている。最高95マイル(152キロ)だが、速球以外で打者を打ち取ることができる」と話しているという。
オズワルトはアストロズなどで活躍し、メジャー通算163勝を挙げた右腕。2004年にリーグ最多勝、06年にリーグ最優秀防御率にも輝き、今年2月に現役引退を表明した。前田は「オズの魔法使い」の異名を取ったその右腕と比較されており、現地での評価の高さをうかがわせる。
一方、別のア・リーグのスカウトは「ストライクをどんどん投げるタイプで威力のあるスライダーを持っている堅実な先発ローテーションの4番手。小柄だが、運動能力は高い。いい選手だが、偉大なレベルではない」と語っている。
Dバックスも日本市場を意識しているという。記事では過去に斎藤隆投手(楽天)が在籍し、田中にも年俸総額1億2000万ドルのオファーを出したことを伝え、それが日本での知名度アップにもつながっていることを指摘。Dバックスの環太平洋担当のマック林氏は「我々のチーム名とヤンキースの名前は12月と1月の間、日本の全スポーツ紙に毎日のように掲載されていた。田中を獲得できなかったが、大きなインパクトを残せた。例えば、私が日本の球場に足を運べば、新聞紙面を飾ることになる。我々の狙っている選手を質問される。そんなバレバレな行動は慎んでいるが、新聞記者も我々を特定し、話しかけ、狙いを見極めようとしてくる」と話しているという。
そんなダイヤモンドバックスは前田の動きを注視している。若手のタレントやドラフトの権利などを供出する必要がなく、金銭面の負担のみで獲得できる前田は他の球団もスカウティングを続けているが、田中争奪戦に敗れたDバックスが今回、前田獲得のダークホースとなりうるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count