右肘負傷の田中将大が再発防止に向けて早くも投球フォームの改良に着手

ヤンキース監督は「我々の願いは彼が9月にマウンドに戻ること」

 田中は7月8日のインディアンス戦後に右肘の痛みを訴えた。右肘靭帯部分断裂と診断されたが、ヤンキースの主治医やスポーツ医学の専門家3人は全治1年から1年半を要するトミー・ジョン手術ではなく、保存療法を勧めた。安静を経て今月4日から軽い投球練習を再開。60フィート(約18メートル)のキャッチボールからスタート。12日には120フィート(約37メートル)まで距離を伸ばし、この日、ついに平地での投球練習となった。

 ESPNによると、順調な回復ぶりを目の当たりにして、地元メディアは今季中の復帰が可能かどうかを右腕に質問したという。「すべてが順調に回復するのなら、チャンスはあると思っている。今季中に復帰したいと思っている」。田中は通訳を介して、力強く答えたという。

 また、ジョー・ジラルディ監督は田中の復調に関して以下のように説明した。

「今日はまた一歩進んだ。次のステップはブルペンでの投球になる。その次は(打撃練習で)投げるようになる。ブルペンでの練習がいつにはるかは分からないが、今のところ、経過は順調だ。彼がチームのためにピッチングをできると想定しないのなら、このようなリハビリを選択しなかっただろう。実戦で彼のピッチングを見れば、彼の現状をよく理解できると思う。だが、我々の願いは彼が9月にマウンドに戻ることだ」

 名門ヤンキースが2年連続でプレーオフ進出を逃すわけにいかない。指揮官はエースの9月復帰を心待ちにしている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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