ヤンキースを救った黒田博樹を地元メディアも絶賛 「黒田がついにエースの投球」

ヤンキースをプレーオフ進出争いに踏みとどまらせた黒田

 ヤンキースの黒田博樹投手が敵地でのレイズ戦で6回2/3を4安打1失点と好投し、8勝目(8敗)を挙げた。初回に1点を失ったものの、その後は17人連続アウトを記録するなど、相手打線を圧倒。ヤンキースをプレーオフ進出争いに踏みとどまらせる39歳の大仕事を、地元メディアも絶賛している。

「黒田がついにエースの投球をした」と題して記事を掲載したのは、ニューヨーク・ポスト紙だ。

 名物記者のジョージ・キング3世は黒田の好投を称賛。昨季前半は安定感抜群の投球を続け、誰もが名門球団のエースとして認めていたが、今季は開幕から調子が上がらずに苦しんだ右腕。防御率4点台が続くことは、黒田のメジャーでのキャリアを振り返ってみても、珍しいことだった。

 ただ、イバン・ノバ、マイケル・ピネダ、CC・サバシア、田中将大と先発陣が次々と負傷で離脱していく中、39歳にしてただ1人ローテーションを死守。重圧がかかる中で投球を続けながら調子を取り戻し、ようやく本来の姿を取り戻した。険しい道のりだっただけに、地元メディアもプレーオフ進出に向けて必要不可欠な「エース」の復活を歓迎している。

 さらに、MLB公式サイトも「圧倒的な黒田がヤンキースをシリーズ勝ち越しに導いた」と記事を配信している。ヤンキースはレイズとの3連戦で初戦を落としながら、結局は2勝1敗と勝ち越し。負け越せばプレーオフ進出に向けて絶望的な雰囲気となっていただけに、この日の勝利は大きかった。

 記事では「圧倒的なピッチングのハイライトとして、17人連続アウトがあった」としている。初回にロンゴリアのセカンドゴロの間に先制点を奪われた黒田だが、このアウトも含めてここから17人斬り。ヒットどころか四球も与えず、走者を出さなかった。

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