ヤンキースが黒田博樹に“特別ローテーション”を検討!? ベテラン右腕の活躍がプレーオフ進出の鍵

投手と守備がヤンキースの生命線

「いつもより多い登板間隔が彼の助けになったかもしれない。痛手には間違いなくなってはいないよね」

 ジラルディ監督もそう語っている。

 試合の日程面も、黒田の登板間隔を空けることは可能なようだ。レイズとの3連戦を2勝1敗で勝ち越したヤンキースは18日はオフ。通常のローテーションよりも1日登板間隔が空くことになる。今季レギュラーシーズンで最後の休養日となる9月8日も有効活用できる。

「ヤンキースがいまだに1試合に4得点挙げるため地獄のように働かなければいけない現状では、(黒田に対する特別休暇は)名案のように思える。残り(レギュラーシーズン)40試合で、失点しないピッチングと水をも漏らさぬ守備が生命線となる。現時点で打線に大した変化は望めない」とESPNも指摘している。

 大型補強にも関わらず、湿り続ける打線には地元メディアもすでに諦めモードに入っているようだ。少ない援護で勝ち星を挙げるためには、昨年終盤戦のように黒田をローテ通りの稼働で疲弊させるよりも、登板間隔を空けて、毎試合リフレッシュした状態で投げさせるほうがプレーオフへの視界はより開けるというわけだ。

 故障者続出のヤンキースで開幕時から先発ローテーションを唯一守り続けてきた黒田は現在8勝8敗で防御率3・97。蓄積疲労を緩和するベテランに対する休養策は、終盤戦のラストスパートの追い風になるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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