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知られざるイチローのスペイン語能力 日本の安打製造機がラテン系の選手から尊敬を集める理由を米高級紙が特集

イチローはスポンジのようにスペイン語を吸収していく

 一塁手としてレイズなどで活躍してきたカルロス・ペーニャも、こんなエピソードを明かしている。あるとき、内野安打で出塁したイチローは、じっと見つめてから「Que cono tu mira?(何見てんだよ?)」と話しかけてきたという。ペーニャは笑いをこらえるのに必死だったというのだ。

 イチローにとって、ラテン系の選手はある意味で特別な存在のようだ。記事では「イチロー自身は野球人生の中で次第にスペイン語を覚えただけで、会話を続けられるわけではないそうだ。しかし、ストイックな印象とは裏腹に、彼はラテン系の選手を見るとちょっかいを出さずにはいられないようだ」と触れている。

 そして、イチロー自身もラテン系の選手に対する思いを同紙の取材に対して明かしている。

「親近感があるんですよね、僕らはみんな知らない土地の外国人だから。僕らはここにやってきて、同じような困難に対応しなければいけない。ちょっとしたスペイン語を投げかけたら、彼らはすごく面白がってくれるし、それが絆を強めるような気がします。加えて、日本にはそんな汚い言葉がないから、西洋の言葉じゃなきゃ言えないことを自分が言っちゃう、というのが好きなんです」

 マリナーズとヤンキースでともにプレーし、イチローの大親友として知られるラウル・イバネスは、その高い学習能力に感心しきりだという。イチローが教材を使ってスペイン語の勉強をしていることは見たことがないが、スポンジのように吸収していくというのだ。

「彼は頭が切れて観察眼も鋭くて、すぐにスペイン語を身に付けるんだ。ラテン系の選手が話しているのを聞きつけたら、僕らが言った通りに真似て「どういう意味?」って聞いてくる。彼は完璧主義だから、スペイン語を話すときもちゃんと話したいんだろうね」

 親友の能力について、イバネスはこう明かしている。

 ただ、この考えを英語に当てはめると、1つの疑問も浮かんでくる。高い英語力を誇るイチローは、完璧主義者にもかかわらず、米メディアのインタビューを受ける際になぜ通訳を使うのか。

「僕がインタビューを受けるとき、恐らく人々は僕が何かについてどう感じたか、だとか、僕の意気込みを知りたいからで、僕が英語で話すのを聞きたいわけじゃない。自分の野暮ったい英語で答えたら、要求に応えられないかもしれない。もしかしたらその瞬間は楽しいかもしれないけど、僕の考えが知りたくて彼らは聞いてきているだろうと信じているので。母国語で返答したほうが、自分をちゃんと表現できていいんです」

 イチロー自身は、こう理由を明かしているという。

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